はじめに
Blenderで文字を入れたいときに欠かせないのがテキストオブジェクトです。しかし、デフォルトの状態ではアルファベットしか入力できず、日本語を打ち込むと文字化けしてしまいます。これは「Bfont」というBlender標準フォントが欧文専用で、日本語を収録していないためです。さらに、Blenderは日本語IMEを用いた直接入力に対応していないため、変換候補が出なかったり文字が正しく反映されないといった問題が発生します。
そこで便利なのが、外部のテキストエディタで日本語を入力してからコピー&ペーストする方法です。この方法なら確実に日本語を扱うことができます。以下で手順を解説します。
日本語を表示する準備:フォントの設定
まず前提として、日本語を表示するには日本語対応フォントが必要です。Blender標準のBfontでは日本語は出せません。
- テキストオブジェクトを作成(
Shift + A → テキスト
) - プロパティパネルの「フォント」タブを開く
標準(Regular)に日本語フォントを指定します - フォルダアイコンを選択して日本語フォントを設定します
おすすめの無料日本語フォント:
- Noto Sans JP(Google配布、シンプルで使いやすい)
- 源ノ角ゴシック(AdobeとGoogle共同開発)
- M+ FONTS(軽量で種類豊富)
これらを事前にPCにインストールしておきましょう。
実際の日本語入力手順
1. 外部エディタで入力
メモ帳やサクラエディタなど、普段使っているテキストエディタを開きます。そこで使いたい日本語を入力してください。例えば「あいうえお」といった文字列です。

2. コピーする
入力した日本語を選択し、Ctrl + C でコピーします。

3. Blenderに貼り付ける
Blenderに戻り、テキストオブジェクトを選択して編集モード(Tabキー
)に切り替えます。デフォルトの「Text」を削除してから、Ctrl + V でペーストしましょう。すると、日本語フォントを設定していれば正しく表示されます。

日本語テキストの調整
ペーストした後は以下の調整をすると仕上がりが良くなります。
- 文字間隔(Spacing):全角文字は詰まりすぎる場合があるので調整
- 改行:必要ならメモ帳側で改行を入れてから貼り付けると楽
- 太字や斜体:フォント設定でBoldやItalicを使えば装飾可能

活用例
この方法を覚えれば、アニメーションのタイトル、日本語の看板やポスター、動画内テロップなどに活用できます。特に建築や製品パースに「日本語の看板文字」を自然に溶け込ませられるので、リアリティを高めたいときに便利です。
まとめ
Blenderのテキストオブジェクトでは日本語を直接入力するのは困難ですが、外部エディタで入力してコピー&ペーストすれば問題なく扱えます。手順はシンプルで、
- 日本語フォントを設定する
- メモ帳などで日本語を入力する
- コピーしてBlenderに貼り付ける
これだけで日本語が正しく表示できます。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば作品に自然に日本語を取り入れられるようになります。ぜひ試してみてください。